ことろぐ。

渇いた日々の生活に一滴の潤いを。趣味に生きたい理系人間の気ままな記録…になる予定。

FIAT 500が欲しい。

素晴らしきかな、車の要らない生活

こっと氏は現在、とある地方のいわゆる中核市に住んでいる。何でこんなところに?とよく言われるが、仕事のためだ。

とは言え、住めば都とはよく言ったもので、この都会過ぎずド田舎ではないまったりした感じもなかなか気に入っている。

特に気に入っているのは、生活圏内に都市銀行、そこそこの規模の本屋(複数)、沢山の病院・オシャレ雑貨屋・居酒屋が揃っているところ、そして何より街が平らなところだ。平らなので、5 km圏内なら自転車でふらっと行くことが出来る。この点は、私の出身地(坂で有名な大都市)よりも優れていると自信を持って言える。

なお、この街の嫌いなところは、本(週刊誌以外の雑誌含む)の発売日が東京より2日遅いところと、自転車が年に1度盗まれる治安の悪さだ。

そんな私が車を欲しくなった理由

この春、こっと氏は1つの可能性に怯えていた。

それは社畜の宿命でもある、「転勤」。

ここよりも都会への転勤なら喜んで馳せ参じる。しかし、ここよりも遥かに田舎へ転勤させられる可能性もある。

そうなったらおしまいだ。車が無ければ会社へ行くことも出来ない。かつて自転車で通勤していた猛者が居たらしいが、街灯のない夜道で見事田んぼに落ちたと聞いた。しかも会社の裏を流れる川には平家の落武者の霊まで出るらしい。怖い。怖すぎる…!

考えただけで急降下するテンションを何とか持ち上げようと、こっと氏は考えた。

「絶対に車が要る」→「折角だから、いい車を買おう!」

いつも通りの馬鹿である。

でも車なんてよく知らない

同僚にスポーツカー馬鹿が居るが、何度話を聞いてもさっぱりわからない。その程度に車のことを知らなかった。いい車を買おう!って何だ。

知っている車は、プリウス、アクア、ヴィッツ、パッソ、パジェロ、MINI、ビートル。あと、名前だけしか知らないが、フィアットとかいう車。ルパン3世の愛車だからではない、西尾維新戯言シリーズで主人公が乗り回している車だから知っていた。

そんな私だったが、Twitterで呟いてみたところ、車好きな方々が色々教えて下さった。ありがたやありがたや。この場を借りて改めてお礼を言っておく。独り言でも呟いてみるものだ。私は確実に呟きすぎだが。

フォロワーさん方に教えられるままに、色々な車を見てみた。その結果すっかり惚れてしまったのが、FIAT 500というイタ車だった。

FIAT 500可愛いよ、FIAT 500

車のメカニスティックなことは今もよくわからない。それは変わらない。なので、完全にデザイン重視である。

まず、4人乗り3ドアというサイズ。こんな車、独身のうちしか乗れません。って会社の先輩(妻子持ち)が言ってました。

続いて、随所にイタリアンなデザインセンスが光るインテリア。ボディーカラーが白だからって舐めていると、ファブリックカラーが赤だったりする。このセンスはズルい。限定モデルになると、もっとすごい。DIESELやGucciとコラボまでしている。

そして何より、そのバックスタイル。丸っこい姿が可愛すぎる。街で見かけるとフラフラついていきたくなるレベル(知らない車についていってはいけません)。

一度心を奪われてしまうと、この記事を書くために公式サイトを開いただけでハァハァしてしまう。

そしてついに…

こっと氏は悩みに悩んだ末、肚を括ってFIAT 500を手に入れた。

どーーーーーん!

そんなことだろうと思ったよ!という声が聴こえる…聴こえるぞ……フハハ……!

ちなみにこれ、FIAT 500(本物)の1/24スケールなのにお値段は1/1000くらいです。良心的!

どうしてこうなった

まず、この春、こっと氏のド田舎支社への異動は無かった。つまり、そもそも車を買う必要が無かった。

そして車を買おうと思って貯めていたお金で、学生時代の奨学金を一括返済した。

そんな訳で、現在FIAT 500のホンモノを買う経済的余裕がない。貧乏は敵だ。

しかし、108の煩悩のうち半分程度を物欲が占めているのではないかと思われるほどの物欲の塊であるこっと氏は我慢できなかった。愛しのFIAT 500を手許に置いておきたい…!

その結果のプラモデルである。

趣味の話をするブログとしては、ある意味いい着地点だったのではないだろうか(果たしてそうだろうか)。

なお、現在、この1/24スケール FIAT 500を愛すべきFIAT 500(精巧なニセモノ)にするための準備を綿密に行っているところである。

愛すべきFIAT 500(精巧なニセモノ)の制作過程は、またいずれここでお伝えしようと思う。その際は懲りずにお付き合い頂けると幸いである。